チャプター 163

午後四時半、二人は結婚証明書を握りしめ、どこか夢見心地のまま市庁舎から出てきた。

チャールズは隣に立つ彼女を見下ろし、心の中で密かに誓った。彼女の心の準備ができたら、最高に盛大な結婚式を挙げよう。そして、彼女が自分の妻であることを世界中に知らしめるのだ、と。

「それじゃあ、僕たちは……」

「帰りましょう。今夜は大切な用事があるの」

エミリーは結婚証明書を大切にしまい込むと、彼に向けて微笑んだ。

そう、今日は二人の結婚記念日だ。つまり今夜は、ロマンチックで甘い新婚の初夜になるはずである。

「会社の近くに家具付きのマンションを持ってるんだ。そっちに行こうか?」

チャールズが提案した。...

ログインして続きを読む